Pirca.netも講師として参加している「まちゼミinしばた」ですが、今日は私自身が受講生になって
「みちのく工芸」さんでお話を聞かせていただきました。
みちのく工芸さんは仙台箪笥を製造・販売されています。
そして、初夏にはホタルを見ることができる自然豊かな場所にあります。
製作中の箪笥だけでなく、修理依頼を受けているという100年以上前に作られた箪笥をいろいろ見せていただきました。
仙台箪笥に使用される木は樹齢300年以上。
伐採は約30年かけて乾燥。
箪笥の形になってからも、漆を塗っては磨きを繰り返し、繊細な文様の飾り金具を取り付け、1年以上の製作期間を経てやっと箪笥が仕上がります。
手入れをしながら使えば数百年使うことができるそうです。
スケールが大きい。
漆塗りの表面は、ツヤツヤで鏡のように自分の顔が映ります。
完成度が高い箪笥は、引き出しを逆さまにしたり、前後を逆にしてもちゃんと入るのだそうです。
あと、一つ引き出しを閉めると他の引き出したフワッと飛び出してくる現象も、機密性が高い証。
昔は当たり前のようにいた家具職人も年々減ってきた反面、芸術系の大学に通って家具職人を目指す学生さんが夏休みを利用して見学しにくることもあるそうです。
若い世代も頼もしいな。